inserted by FC2 system

僕は

居間の
ソファーの足元で
うたた寝しながら
三人が会話するのを
ぼんやり聞いているのが
大好きでした。
時々、
理解できなくても
声の感じで
何となく
理解できたりもした…
秋が深まって…
ある日、
詩織ちゃんと僕は
パパとママに
呼ばれた…
正確に言うと
僕を抱えた
詩織ちゃんが
パパとママに
呼ばれた…
パパ
「詩織に妹か弟が
出来るよ」
ママ
「だから、詩織は
       今以上
しっかりしなくちゃねー」
「ハートと赤ちゃんの
おねえちゃんに
なるんだから…」
詩織ちゃんの目は
みるみるまん丸になった…
すっごく喜んだ。
訳もなく
ぴょんぴょん飛びながら…
「詩織、前からお兄ちゃんが
欲しかったのラブラブ
「お兄ちゃんがいいな…」
「…
パパ
「じゃあ
しっかりした、
お兄ちゃんみたいな
妹か弟と言うことで…」
…と笑いながら缶ビールを
持ってソファーに
移動した。
僕も嬉しかった…
とても待ち遠しいキモチになった…
inserted by FC2 system