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その頃僕は

保護されたその足で
病院でみてもらい
脱水症のため点滴を受け
少し元気になった…
ハートは、見た目からも
すぐ判るほど若いし、
もともと人に対して
敵意も無く、
子供にも何の抵抗も無かったので
保護期間が過ぎても
里親探しを
割と早く始められる
のではないかと
思われた…
お預かりをしてくれた家で、
(村山さんって、中学に
なる女の子がいるお家です)
まだ、体調を考えて
身体を洗えないので
ケージ生活ではあったけれど
久々に室内で夜を迎えた…
ご飯もちゃんと食べた。
ずっと眠らなかったし
疲れていたので
死んだように眠った…
それでも、近くに
人の気配を感じたら
必ず尻尾を振った…
「ハートくん。そんなに
気を使わなくても大丈夫だょ。
安心して体を休めてね。
君の味方だからね。
幸せにならなきゃね…」
肩甲骨からお尻に向けて
何度も撫でた…
ハートは
「く~」と鼻を鳴らし
お腹を出して身体をくねらせた…
「ハートは人間を好きなんだね…」
(虐待はなかったんだね…
明日から体調見ながら
ハートの事をもっと知りたい…)
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