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パバは

これから迎えに行きたいと
連絡を入れた…
でも、それは出来ないと
電話の相手、ボランティアの方に
断わられた…
自分の家の犬を
なぜ、引き取れない…と…
ちょっと喧嘩ごしに
問いただした…
「私たちは、今回保護した子が
これから寿命がくる
その時まで、
安心して幸せに暮らせるように
お約束できる方。
本当の家族になってくれる環境を
見つけてあげたいと
思っています。
そのためには、
まわりくどいと
思われるかも知れませんが、
今回はぐれてしまった
状態も把握させて
いただきたいし 、
これからの生活環境についても
申し訳ありませんが
確認させていただきます。
それに、私たちが
ハートちゃんとお会いした時
かなり衰弱した状態で、
診療治療が必要だと
判断し保護して
まだ治療途中なんです。
引き続き治療をして
完治していただきたいですし。
引き渡しの時には
誓約書がありますので、
熟読して理解していただき
署名捺印もお願いしています。
毎月生活状態の報告も
していただいています。」
パバ
「はぁ❓自分の犬を
返してもらうのに
何言ってんだ❓」
「ご理解いただけませんか❓
ハートちゃんは
大変辛い経験を
したんです。
数日迷っただけで、
あんなに衰弱したのは
かなりショックだったんだと
思いますょ。
そんな事は
二度とあってはならないんです。
そのための
お約束をハートちゃんの為に
お願いしたいだけなんです。」
パパも、
これからは真知子さんの家族に
なるのだから、明日
改めて連絡を入れて
伺う約束をして電話を切った…
そうだった…
あんな強気で文句を言ったが
俺はあんないい子を
家族だった子を捨てたんだ…
真知子さんの一言が
無かったら
そのまま探しもしなかったんだ…
ボランティアの人には、
感謝しなくては
いけないのに
文句を浴びせ…
なんてヤツだ…
ハートの幸せを
願っているがための
厳しい決まりなんだ…
譲れないことだったんだ…
明日、会ったらキチンと
謝ろう…
そして
伝えよう…
「助けてくれて本当に
                   ありがとう…」…と。
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