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パパは真知子さんと

詩織ちゃんとママと
一緒に
ボランティアの代表の
坂本さんと待ち合わせをした…
道の駅前で
挨拶をし、
代表の坂本さんに
昨日のお詫びをした。
そして、
このような事になった
いきさつを
正直に話した…
…多分、がっつり言われるだろう
と覚悟していた…
坂本さんは、
昨日の電話の
毅然とした感じでは無く
とても悲しそうな表情で、
「私たちは、ただ、ただ、
悲しいおもい、辛い思いを
させたくないだけでは無く、
無駄な命なんて無いんだと
言うこと判って欲しいと
思っています。
いらなくなったから
ボランティアに
もらって貰おうとか、
誰か探して貰おうとかも
違います。
みんないのちがあり、
心があるんです。
もう二度と忘れないでくださいね。
探してくれて
ありがとうございます。
ハートくんも
喜ぶと思います。」
「まずはハートくんに
会っていただいて
間違いないか
確認していただいて
手続きと説明と
その先の予定を
決めましょう…」
村山さんの家へ向かった…
連絡を受けた
村山さんは
僕を庭に連れ出した
何も知らない僕は
縄のおもちゃをぶん投げて
追いかけてくわえて
ぶん投げた…
パパたちは村山さんの家に着いた
ママは
メガネとマスクをつけた…
緊張したパパは
ママの肩に肩を
ぶつけながら
「ハートはきっと
不審者だと思うだろうな…」
「食われちゃえ…」
少し緊張もほぐれた…
坂本さん
「どうですか❓ハートくんで
間違いないですか❓」
パパ
「あぁハートです。間違いありません」
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