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時々、

本当のママの事を
思い出した。
夢に出てくることもあった。
そんな時は
いつの間にか
鼻を鳴らしてしまっていた…
でも詩織ちゃんは
直ぐに気付いてくれて
「さみしいの❓
詩織がそばに居るからねラブラブ
「寂しくないからね」って
ギュってしてくれた。
詩織ちゃんは5歳になる女の子
あまりお友達付き合いが
上手ではなく、
パパもママも心配していた。
僕を散歩に連れて行く事で
近所の子供たちと
話しをするように
なってきた…
それでも、僕を連れていない時は
話しも弾まないみたいだった…
暖かくなり、
桜の咲く季節になっていた
僕は詩織ちゃんと
ピンクの道を
毎日歩いた…
道端を
クンクンして
鼻についた桜の花びらを
詩織ちゃんは笑った…
日差しが優しくて
気持ちよかった…
…幸せだった…
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